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2023年11月16日

相談員の深田です。

 

今日は看護師のカンファレンスが臨時でありました。

 

ここ数日

何だかいつもと違う様子のO様。

 

 

足をジタバタさせたり

夜も眠らずに歩き回っている。

いつもは食欲旺盛なのにお食事も進まない。

 

何だかいつもと違うけれど

その入居者様は重度の認知症を患っております。

 

失認や失語などの認知症の症状から

『お腹が空いた』

『お腹が痛い』

などの自発的な言葉を発することができません。

 

ご自分で症状を訴えることが出来ません。

 

O様は病気により

ご自分で自分の気持ちを訴えることができないんです。

 

 

自分の気持ちを言葉にすることができないんです。

 

 

 

そんなO様の「何だかいつもと違う」が起きたとき

看護師たちはカンファレンスを開きます。

 

なぜそれが起きているのか

 

既往歴

飲んでいる薬

普段の生活との違い

症状

 

等から情報を収集し推測していきます。

 

 

十二指腸乳頭部癌の既往がある入居者様です。

治療ができず無治療の状態で発症から6年が経過。

 

十二指腸乳頭部癌とは何なのか?

癌の進行によりどの様なことが起こるのか?

どういう視点を持って観察すれば良いのか?

 

癌の進行による「何だかいつもと違う」なのか

それとは関係ない「何だかいつもと違う」なのか。

 

 

 

癌ではない根拠

癌であるかも知れない根拠

 

これらをひとつずつ観察していく必要があります。

 

もちろん、

往診先の医師とも情報共有し

今日は往診日ではありませんでしたが

医師に来てもらい採血をするという判断をしました。

 

入居者様の「何だかいつもと違う」を

様々な角度からアセスメントし

様子見とせず医師を呼び採血をしてもらう。

 

「医師を呼び臨時で採血をしてもらう」

という判断。

 

こうやって簡単に書いていますが

全然簡単なことではないな・・とつくづく感じます。

 

採血をすることにより採血データから

癌ではないということを否定していく。

 

そして

もしも癌であるならば

採血データにより癌の重症度具合を推測することや

今後予想される症状の出現の有無が把握することができます

 

 

言葉で自分の症状が発せられない利用者様の

医療提供の難しさを感じております。

 

 

看護過程にあてはめてアセスメントの情報共有をする為に

本日臨時で看護師だけでカンファレンスを開いたそうです。

 

 

私もO様に対する看護師のアプローチ方法が知りたく

カンファレンスに参加させてもらいました。

 

 

 

赤丸の部分が十二指腸乳頭部になります。

 

 

十二指腸乳頭部に癌がある場合

 

胆管と膵管が癌により閉塞してしまう為に

胆管閉塞・膵管閉塞の症状の観察と

採血データの数値を見ることが大切との事です

 

 

胆管閉塞や膵管閉塞により

黄疸・白色の排便・嘔吐・発熱・右腹部痛・発汗・血糖異常・背部痛・レベル低下などが発生し

一般の採血データもビリルビン値や炎症反応・コレステロール値が上昇するそうです。

 

 

これらを基に看護展開をして

可能なアプローチ方法を決定させ看護師同士で共有していくための

カンファレンスを看護師同士で本日実施をしておりました。

 

 

 

自分で『痛い部位』・『痛みの程度』・『辛い内容』・『困っている事』が言えないことは

とても辛いことです。

 

O様の症状を緩和することだけでなく

O様の苦しみを緩和させるための

観察項目と観察視点を看護師同士で共有するために

医師の往診・採血の実施・看護師同士のカンファレンスを本日実施してくれてました。

 

 

 

カンファレンスの内容が専門的過ぎて解らないことが多く

私が書ける内容はここまでになってしまいますが

O様への適切な医療・シーハーツ松戸で行える可能な範囲の看護を

シーハーツ松戸の看護師が積極的にアプローチをかけてくれております。

 

 

シーハーツ松戸は老人施設です。

 

病院とは違います。

 

 

医療従事者も看護師定員が3名のみです。

 

1日、1名から2名の看護師で57名の利用者様の看護をしてくれております。

 

医師は常駐しておらず往診医のみです。

 

 

 

 

出来ることと出来ないことがあるのも事実です。

 

 

でも、

シーハーツ松戸の看護師は施設で出来る範囲の看護を

全力で取り組んでくれております。

 

 

 

 

 

看護師の努力が報われ、O様の状態が良くなることを心から願っております。

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2023年11月14日

相談員の深田です。

 

 

今日キュンとした出来事をご紹介いたします。

 

 

3階のフロアに行くとK様がうつむいていました。

 

あれ?

珍しく眠っていらっしゃる・・?

と思ったら、

一生懸命お洋服の毛玉を取っていました。

 

「毛玉が目立つから気になっちゃうのよ~」

 

 

「あらやだ、こんなところも写真に撮るの?」

 

そう言いつつもバッチリカメラ目線のうえ

顔までキメて下さるなんてサービス精神旺盛。

そんなK様が大好きです!

 

 

真剣に毛玉を取っていた表情から一変

カメラを向けるとこの笑顔

 

もう私、

ハートを鷲づかみされちゃいました。

 

 

K様の独特の空気感って真似しようと思っても

真似できるものではないんですよねぇ。。

 

私のなかでK様はまさに魔性の女。

 

 

そんな魔性の女に魅了され

他の入居者様も使うだろうし・・と

さっそく毛玉取り器を発注した深田なのでした。

 

 

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2023年11月13日

相談員の深田です。

 

 

サブリーダーの斎藤さん。

 

今日は夜勤明けだったのですが

9時半には帰らずにお昼前まで残業し

サブリーダーの仕事をしていました。

 

 

残業後、

「1階の日勤者さんと話すことがあるから、それが終わったら帰ります。」

と事務所に退勤のあいさつに来た斎藤さん。

 

 

15分後とある入居者様のお部屋へ行くと

既に帰ったと思っていた斎藤さんがまだ居ました。

 

塗り絵好きのH様と塗り絵をしていました。

 

私「まだ帰らないんですか?」

 

斎藤さん「1階の日勤者さんが2階で補水介助中だったので、1階に戻って来てから話そうかなぁと。」

 

 

 

夜勤明け後にサブとしての残業。

きっとものすごく疲れているはずです。

 

タイムカードは押したし

タバコでも吸って待つことも出来ただろうに

入居者様と一緒に塗り絵をして待つところが

斎藤さんらしいなぁ。

 

こんなサブリーダーが居るって

誇れることだと私は思います。

 

 

 

 

ちょうど3年前に入職した斎藤さんは

当時介護未経験でした。

 

それが今やサブリーダーという

驚異のスピード出世。

 

 

介護に必要なのは

知識・技術 < 人間性

これに尽きると彼を見ていていつも感じます。

 

 

 

施設長曰く

 

 

「斎藤さんは文系で草食系」

 

 

要約すると「消極的なところがある」

ってことだと思うんですけど

(あ、解釈が違かったらごめんなさい)

それだけ「伸びしろがある」って捉えることも出来ます。

 

 

 

 

素直で

人の気持ちを思いやれて

入居者様に寄り添うことが出来る

松戸の自慢のサブリーダーです。

 

 

ご家族の皆さま、

シーハーツ松戸にご来館された際に

斎藤サブリーダーを見掛けたら

介護のことなら何でも!!

斎藤さんにご質問ください。

 

きっと優しく答えてくれるはずです😊

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2023年11月10日

相談員の深田です。

 

 

ここ数週間、昼夜逆転になってしまっている

最近ブログ常連のW様。

ブログの登場回数に偏りが出てしまい申し訳ありません。

 

 

どんな視点で何を根拠にアプローチを掛けるのか。

 

それをブログに書くことにより

入居者様に問題が起きた時

私たちがどの様なケアをしていくのか、

少しでも知っていただけると良いなぁと思って書いています。

 

施設の中でどんなケアが行われているのか

気になりますよね?

 

7日のブログにも書きましたが

ここ数日間看護師の山崎さんが指揮を執り

看護師・樋口ケアマネ・深田・日勤介護士で協力しながら

昼夜逆転のアプローチを実践中です。

 

 

作戦を始めた当初は

もう日中のウトウトが本当に強すぎて

どうしたって瞼が下がってしまうW様に

 

「起きてましょうね」

 

と声を掛けようものなら

 

「うるさい!いいかげん私を眠らせて!!」

 

と何度も怒られていました。

挙句の果てには

 

「私を一人にして。もう私のことはもう放っておいて。」

 

と泣きつかれる始末。

 

 

夜眠っていないんですから

そりゃあ眠いですよね。

お気持ち、よーーーく分かります!

 

看護師の山崎さんが

介護過程に当てはめてW様の昼夜逆転の

アセスメント・計画・実施・評価を繰り返し実施して

アプローチをかけてくれております。

何もしないことは簡単ですが

私たちが何もしなければ

W様の昼夜逆転は永遠に改善しない。

 

 

 

昼夜逆転のアプローチは

『ただ日中起こしておく!』だけではまったく改善しません。

 

 

 

 

 

 

昼夜逆転が改善しないとどうなると思いますか?

 

認知症状が悪化します。

精神的に不安定になります。

活動量の低下により筋力が落ちます。

食思不振になるリスクが高くなります。

食事中の覚醒不良により誤嚥のリスクも高くなります。

免疫力が低下し感染症に罹りやすくなります。

 

その他諸々・・・

 

昼夜逆転って本当に怖いことなんです。

ざっと挙げただけでもこんなに盛りだくさん。

昼夜逆転が生活に及ぼす影響は本当に深刻なのです。

 

昼夜逆転により

その人のQOL(生活の質)が著しく低下してしまう。

人生が変わってしまうと言っても過言ではないと私は思います。

 

W様に穏やかな生活を送ってもらいたい。

 

私たちが頑張る原動力はそれに尽きます。

 

 

入居した当初こそ

環境の変化により精神的に不安定になっていたけれど

1ヵ月経つ頃にはすっかり施設での生活にも慣れ

本当に穏やかに生活できるようになっていたW様。

 

あの頃のW様に戻ってもらいたいんです。

 

 

シーハーツ松戸に来てよかったと、

心の底からそう思ってもらいたい。

 

昼夜逆転のアプローチは時間も労力も知識・経験も必要です。

 

 

でも、すべてはW様のため。

 

そんな私たちの想いが伝わったのでしょうか・・

 

W様の昼夜逆転

少しずつですが改善傾向にあるんです✨

 

 

 

あんなに日中眠くて怒っていたW様が

前向きにリハビリをしてくれる位にまでなり

精神的にもだいぶ落ち着いてきました。

 

 

身体状況の変化(怪我の痛み)からのBPSDの悪化。

それにより起きてしまった今回の昼夜逆転。

 

※BPSDとは認知症の行動・心理症状です。

 認知症による不安やうつ、

 帰宅願望・昼夜逆転なんかもBPSDに含まれます。

 

BPSDはどんなケアをするかにより

良くもなるし悪くもなります。

 

 

安心していただくための環境づくり

安心していただくための声の掛け方

納得していただくためのきちんとした説明

 

常にこれらを意識して

月並みな言い方にはなりますが

入居者様に寄り添ったケアが

BPSD改善のためのカギとなるんです。

 

しっかり身体を動かした後は

美味しいおやつが待っています。

 

「こんなご褒美貰っちゃって良いの?」

 

ほら、見て下さいこの表情。

こんな穏やかなお顔、

数日前には絶対に見られませんでした。

 

 

目に見えて成果が表れているのを実感し

そうそう、介護のやりがいって

こういうところにあるんだよなぁ・・と再認識しております。

 

おやつ後は再び運動!

 

嫌な顔ひとつせず

前向きに車椅子を走らせるW様です。

 

ここ数日で車椅子の自走がかなり上達しました。

思わぬ副産物!

 

 

廊下の端にある車椅子にタッチし、

Uターンして戻って来て下さい!

とお願いすると

ちゃーんと車椅子にタッチするW様。

 

対面の廊下の端にはぬいぐるみを。

「頭を撫でてからUターン」のミッションも見事クリア!

 

 

 

今夜も山崎さんが

夜7時すぎに昼夜逆転のアプローチとして

寝る前に身体を温めリラックスができるように

不安の除去を含めW様の入浴をさせてくれました。

 

 

 

なんだろう

変な言い方ですが

ありがとうの気持ちでいっぱいです。

 

 

今日だけではなく

今週の入浴は昼間ではなく

すべて夜の7時過ぎに看護師の山崎さんや施設長が

W様の入浴をさせてくれております。

 

 

 

 

その結果

W様のあの重度の昼夜逆転の状態が

ビックリするくらい改善をしてきているんです。

 

 

昼夜逆転のアプローチをする前に

 

山崎さんが

『昼夜逆転のアプローチは、介護過程を活用してアプローチを

かければ早い段階で解決するよ』と

言っていたことが実際にそうなって驚いております。

 

 

 

 

こんな風に一緒に入居者様の事を想い、考え、

行動に移すことが出来る仲間がいるって

幸せなことです。

ありがたいことです。

 

 

ただ、

 

何事にも

山崎さんに負担がすべて、のしかかってしまっているのも事実なんです。

 

 

医療の問題だけではなく介護の問題までも

負担をさせてしまっております。

 

 

スタッフみんなで

利用者様の生活を守れるようにサポートしていければ

利用者様にとって良い支援になると思っております。

 

 

 

W様、がんばろう!

 

 

私たちも頑張ります!!

 

 

 

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2023年11月09日

相談員の深田です。

 

 

 

昨日小学1年生の娘が蚊に刺されたのですが

 

「痒いけど良いんだ。これで蚊が無事に赤ちゃんを産めるから。」

 

と娘。

 

「蚊なんて居ない方が良いよー!」

 

優しさのかけらもない反応をした私に対し

 

「蚊も頑張って生きてるんだから、居ない方が良いとか言わないこと!」

 

と小1に注意されてしまいました。

 

 

 

蚊に刺されたらイラっとしちゃう私ですが

これからはこのやり取りを思い出して

ちょっと温かい気持ちになれそうです。

 

 

子供の発想って本当に凄いなぁと

感心させられた出来事でした。

 

 

 

 

 

さて、今日はお食事のお話しです。

 

入居者様が普段どんなお食事を召し上がっているのか?

気になりますよね。

 

ここ最近

ごはんのブログをアップしていなかったので

今日は久しぶりに食事時の様子を・・・😊

 

11月9日、本日の昼食がこちらです✨

 

穴子丼

さつまいもレモン煮

ゆかり和え

汁物

フルーツ

 

丼物は人気のメニューです✨

病院食と違いシーハーツ松戸では

揚げ物や洋食、中華なんかも頻繁に出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

老人ホームで働いていると

ごはんを美味しく食べられるって

当たり前のことじゃないんだなぁとつくづく考えさせられます。

 

「食べたくない」

「もう要らない」

 

と仰る方もいらっしゃいます。

 

 

色々と考えさせられますが、

ごはんを食べたくない入居者様に

少しでも美味しく召し上がっていただける様

楽しい声掛けがしたいなぁと思います。

 

 

業務に慣れてしまうとどうしても

目的を果たすことを優先し過ぎる傾向にあります。

 

食べていただくことが目的ではありますが

そのための手段も同じくらい大切なことです。

 

 

昨日の蚊に刺されの一件で

もっと心に余裕を持ち、

相手のことを思いやろう。

温かいケアを心掛けたいと改めて思いました。

 

 

 

 

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