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2023年11月21日

相談員の深田です。

 

 

16日のブログの続きです。

 

 

先週の数日間にわたり

 

「何だかいつもと違う」

 

ご様子だったO様。

 

 

足をジタバタさせてみたり

夜も眠らず歩き回っていたり

お食事も進まなかったり・・・

 

何かがおかしい。

何かいつもと違う。

 

でも、O様は認知症を患っていらっしゃいます。

 

重度の認知症により失認・失語があるO様は

ご自分で症状を訴えることが出来ません。

 

 

 

そんなO様に対し

 

「施設内で可能な限りの看護をしよう!」

 

と看護師たちは

急遽カンファレンスを開き

O様の既往歴から予測される現在の状態を確認し

今後どのような視点から看護をするのか話し合い

往診医に採血の依頼をし・・・

 

この一週間

様々な観点からO様を観察してくれていました。

こちらが看護師たちのこの一週間の

O様に関する情報共有のための申し送り記録です。

 

個人情報を考慮して

細かい字を鮮明に載せることは控えますが

日々事細かにO様のことをみてくれているのが記録量からも伝わると思います。

 

 

 

 

そして本日はO様の往診日。

 

16日に実施した採血の結果を持って

ドクターランド松戸が訪問診療に来てくれました。

 

 

O様の既往にある十二指腸乳頭部癌。

 

それが悪化しているか否かの指標となるのが

採血データにおいての

 

・血糖値

・ビリルビン値

・炎症反応

・コレステロール値

 

と言われております。

 

 

採血の結果から、数値的には

O様の「何だかいつもと違う」の原因は

「癌によるものではない」

という根拠を見出すことができました。

 

 

 

ここ数日間は「何だかいつもの違う」も消失し

今まで通りの生活を送ることが出来るようになってきているO様。

 

食事量も安定し夜も良く眠れているご様子。

足をジタバタさせることもなくなっています。

 

 

ひとまず良かった!

 

色々な可能性を考える中で

悪い方の可能性だった時のことも考えていたので

私は今「よかった~!!」の気持ちでいっぱいです!

 

今日の午後カメラを向けるとピースサイン✨

 

えー!

こんなこと初めてかも。

嬉しい!

 

O様絶好調👏✨

 

 

・・・と思ったら指が3本に。笑

 

私「あれ?ピースはどこかに行っちゃいましたね。」

 

「・・・・・・・」

いつもの調子でとぼけるO様。

 

「ふっ・・・」

会話が途切れると

いつもこうして誤魔化すように笑うO様。

 

失認により言葉の意味をうまく認識できず

失語により言葉を自発的に発することが難しいのです。

 

 

優しいO様なので

会話が成り立たないことで

「相手に心配をかけたくない」

「分からない、を悟られないようにしなきゃ」

と、笑って誤魔化す癖がついたのかなぁ。

考えすぎ?

 

お茶目なO様だからこれは元々の癖なのかな。

 

 

 

ここ数年で認知症が急激に進んでしまったO様。

 

急激に進行するその病に

O様もご家族も

当時不安で仕方がなかったことと思います。

 

自分だったらどんな気持ちになるのだろうと

思いを馳せたりもします。

 

 

今も

O様が施設で生活して行くにあたり

様々な課題が存在しているのは事実です。

 

 

でも、こうしてO様が笑ってくれると

何だかそれだけで嬉しくなってしまう私です。

 

O様が笑ってくれると

私も自然と笑顔になれる。

 

 

O様の笑顔って不思議だな。

 

 

そんなことを考えていたら

唐突にカメラを指さして

 

「それ、100万円?」

 

とO様が仰るので

思わず吹き出しちゃいました。。

 

 

 

 

何はともあれ採血の結果が悪いものではなく良かった😊

 

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2023年11月20日

相談員の深田です。

 

 

今日は買い物代行の商品が

イトーヨーカドーから納品される日です。

 

 

とある入居者様のおやつをフロアに届けました。

色々な物を共用冷蔵庫に入れる際は

賞味期限の近いものを手前に置くようにしています。

職員の殆どが右利きなので

手前の右側に一番賞味期限の近いものを、

というマイルールに則って納品しています。

 

この中だと牛乳プリンが賞味期限間近なので

一番先に提供して欲しいのです。

 

 

そしておやつの時間。

きちんと牛乳プリンが用意されていました。

 

でも、これはきっと

私の並べ方云々ではなくて、

賞味期限を見てチョイスしてくれたのだろうなぁと

すぐにピンときました。

 

 

だって今日のフロア担当は田副さん。

 

シーハーツ松戸で

介護として一番古くから働いてくれているベテランのパートさんです。

 

 

ご家族からお預かりした果物なども

田副さんはいつも

 

「悪くならないうちに召し上がってもらおう!」

 

と色々な工夫をこらし

きちんと新鮮なうちに提供してくれるんです。

 

持って来ていただいたご家族の気持ちを汲んで

率先して動いてくれるのは本当に頼もしいです。

 

入居者様に喜んでいただくことはもちろん、

「食材を無駄にしない」

という主婦のお手本=田副さん。

 

 

 

深田「田副さんのことだから、きっと賞味期限の近い物からチョイスしてくれたんですね✨」

 

田副「そりゃそうですよ~!」

 

 

 

そういった細やかな気遣い

私ももっともっと頑張ろうと思いました。

 

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2023年11月18日

相談員の深田です。

 

 

 

技能実習生として

インドネシアから日本に来ていたスパルティニさん。

 

あ、でも

スパルティニさんって1回も呼んだことがなくて

みんな親しみを込めて

「スパさん」

と呼んでいたのでブログでもスパさんと書きます。

 

呼んでいた

なんて過去形で書いちゃうと何だか寂しくなっちゃいますが・・・

 

 

規定である3年間の技能実習を無事に終え

先日16日、最終出勤日だったスパさん。

 

その日の勤務後にスパさんを送る会を開きました。

 

ほとんどの職員が休日でも駆けつけるほどの人気ぶり。

さすがスパさん✨

 

家族や友達と離れ異国の地で働く。

 

しかもコミュニケーションが必要な介護現場で

若者に比べて文化・風習に厳しいであろう高齢者を相手にする。

 

日常会話はもちろん

記録も申し送りもすべて日本語。

 

 

 

もう、考えただけでゾッとします。

私には到底できないことです。

 

 

それを若干26歳の女の子が3年間、

まさに雨の日も風の日も

いつでも笑顔で入居者様に寄り添い

入居者様の気持ちを一生懸命考えながら

本当に素晴らしい介護をしてくれました。

 

 

もう天晴れとしか言いようがありません。

 

 

 

スパさんのすばらしさを伝えたくて

ついつい前置きが長くなってしまいましたが

「スパさんを送る会」スタートです。

 

スパさんが登場する前

入念に会の進行方法を説明する施設長。

 

うちの施設長はこういうのが得意なんです。

こういう誰かが喜ぶことをするのが大好きなんです。

 

こういうことに関しては仕事が早いんだよね~

と樋口ケアマネがいつも言っています。

 

きっと誉め言葉だと思います。

 

 

介護士の青柳さんが用意してくれた

「旅立ち旅券」

これ、素敵過ぎませんか・・・?

 

 

パスポートっぽく作られててスパさんにピッタリ!

この中にみんなで寄せ書きをしました。

 

 

施設長がネットで注文したスパさんケーキ✨

可愛い♡

「可愛くて食べるのがもったいない」

とはこのケーキのための台詞だったんですね。

 

 

さぁ、主役のご入場!!

 

沢山の人が集まっている嬉しさや

思いがけない会場の装飾

今までの思い出

 

きっといろいろなことで頭がいっぱいだったのでしょう。

冒頭から大号泣のスパさんです。

 

 

修了証を受け取りまた涙。

 

 

 

ここでクラッカー✨

バーーーン!

 

「おめでとーーーー!!!!」

 

全員で盛り上げてるこの雰囲気、大好きです。

 

 

旅立ち旅券を受け取りまた涙。。。

 

「施設のみんなからスパさんに」

とスパさんへのプレゼントを

おもむろに開けようとする施設長に

 

「えっ!施設長が開けるの!?」

 

と突っ込みの声が。笑

 

施設長・・・何をやっているんでしょうか。

 

 

プレゼントの中身は・・・

 

日本製のジュエリーボックスです。

 

最近耳にピアスを開けたスパさんに

ジュエリーボックスが良いのではと思い選びました。

 

日常的に使うもので

日本を思い出してもらえたら、という気持ちを込めて。

 

 

ここでシーハーツのお母ちゃん(樋口ケアマネ)

からケーキ贈呈!

 

スパさんもう大泣きです。

 

 

スパさん、3年間ありがとう🌷

 

 

「技能実習生」の枠を遥かに超えて

スパさんは1人の介護士として立派に介護と向き合っていました。

 

私たちはスパさんから学ぶことが本当に沢山ありました。

 

 

業務をこなすことよりも

常に入居者様を気に掛けていたスパさん。

 

シーハーツ松戸が目指す介護の鑑の様な存在でした。

 

 

スパさんを失うのは施設にとっても大きな痛手です・・・・。

 

でも、ひとまず今は

「スパさん、3年間ありがとう。」

の気持ちでいっぱいです。

 

 

日本に来た際は顔を出してくれたら嬉しいな。

 

 

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2023年11月17日

千葉にある施設対抗ボーリング大会開催🎳

施設長の佐藤です(^^)/

さて 本日、千葉にある施設対抗のボーリング大会が開催されます。

参加施設

シーハーツ松戸

シーハーツ小金原公園

シーハーツ柏

シーハーツ柏の葉

グリーンライフ船橋

メディス千葉浜野

リハモードヴィラ白井

千葉には7か所にグループ施設があり

いろいろな施設間交流をしております。

今回は施設代表職員によるボーリング大会です🎵

 

なんと賞金あり

 

入居者様には予想してもらって

的中すれば景品が当たります。※競馬みたい(笑)

 

結果はどうなるのか?

 

また、ご報告させていただきます。

お楽しみに♪

 

 

 

 

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2023年11月16日

相談員の深田です。

 

今日は看護師のカンファレンスが臨時でありました。

 

ここ数日

何だかいつもと違う様子のO様。

 

 

足をジタバタさせたり

夜も眠らずに歩き回っている。

いつもは食欲旺盛なのにお食事も進まない。

 

何だかいつもと違うけれど

その入居者様は重度の認知症を患っております。

 

失認や失語などの認知症の症状から

『お腹が空いた』

『お腹が痛い』

などの自発的な言葉を発することができません。

 

ご自分で症状を訴えることが出来ません。

 

O様は病気により

ご自分で自分の気持ちを訴えることができないんです。

 

 

自分の気持ちを言葉にすることができないんです。

 

 

 

そんなO様の「何だかいつもと違う」が起きたとき

看護師たちはカンファレンスを開きます。

 

なぜそれが起きているのか

 

既往歴

飲んでいる薬

普段の生活との違い

症状

 

等から情報を収集し推測していきます。

 

 

十二指腸乳頭部癌の既往がある入居者様です。

治療ができず無治療の状態で発症から6年が経過。

 

十二指腸乳頭部癌とは何なのか?

癌の進行によりどの様なことが起こるのか?

どういう視点を持って観察すれば良いのか?

 

癌の進行による「何だかいつもと違う」なのか

それとは関係ない「何だかいつもと違う」なのか。

 

 

 

癌ではない根拠

癌であるかも知れない根拠

 

これらをひとつずつ観察していく必要があります。

 

もちろん、

往診先の医師とも情報共有し

今日は往診日ではありませんでしたが

医師に来てもらい採血をするという判断をしました。

 

入居者様の「何だかいつもと違う」を

様々な角度からアセスメントし

様子見とせず医師を呼び採血をしてもらう。

 

「医師を呼び臨時で採血をしてもらう」

という判断。

 

こうやって簡単に書いていますが

全然簡単なことではないな・・とつくづく感じます。

 

採血をすることにより採血データから

癌ではないということを否定していく。

 

そして

もしも癌であるならば

採血データにより癌の重症度具合を推測することや

今後予想される症状の出現の有無が把握することができます

 

 

言葉で自分の症状が発せられない利用者様の

医療提供の難しさを感じております。

 

 

看護過程にあてはめてアセスメントの情報共有をする為に

本日臨時で看護師だけでカンファレンスを開いたそうです。

 

 

私もO様に対する看護師のアプローチ方法が知りたく

カンファレンスに参加させてもらいました。

 

 

 

赤丸の部分が十二指腸乳頭部になります。

 

 

十二指腸乳頭部に癌がある場合

 

胆管と膵管が癌により閉塞してしまう為に

胆管閉塞・膵管閉塞の症状の観察と

採血データの数値を見ることが大切との事です

 

 

胆管閉塞や膵管閉塞により

黄疸・白色の排便・嘔吐・発熱・右腹部痛・発汗・血糖異常・背部痛・レベル低下などが発生し

一般の採血データもビリルビン値や炎症反応・コレステロール値が上昇するそうです。

 

 

これらを基に看護展開をして

可能なアプローチ方法を決定させ看護師同士で共有していくための

カンファレンスを看護師同士で本日実施をしておりました。

 

 

 

自分で『痛い部位』・『痛みの程度』・『辛い内容』・『困っている事』が言えないことは

とても辛いことです。

 

O様の症状を緩和することだけでなく

O様の苦しみを緩和させるための

観察項目と観察視点を看護師同士で共有するために

医師の往診・採血の実施・看護師同士のカンファレンスを本日実施してくれてました。

 

 

 

カンファレンスの内容が専門的過ぎて解らないことが多く

私が書ける内容はここまでになってしまいますが

O様への適切な医療・シーハーツ松戸で行える可能な範囲の看護を

シーハーツ松戸の看護師が積極的にアプローチをかけてくれております。

 

 

シーハーツ松戸は老人施設です。

 

病院とは違います。

 

 

医療従事者も看護師定員が3名のみです。

 

1日、1名から2名の看護師で57名の利用者様の看護をしてくれております。

 

医師は常駐しておらず往診医のみです。

 

 

 

 

出来ることと出来ないことがあるのも事実です。

 

 

でも、

シーハーツ松戸の看護師は施設で出来る範囲の看護を

全力で取り組んでくれております。

 

 

 

 

 

看護師の努力が報われ、O様の状態が良くなることを心から願っております。

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