相談員の深田です。

 

 

 

介護・看護の世界では

「個別性」という言葉がよく出てきます。

 

「個別性を活かしたケア」

これは教科書や参考書なんかによく出てきます。

ケアマネの研修でも何度も出てくる文言です。

 

まさに言うは易く行うは難しで、

実際の現場で「個別性を活かしたケア」

をするのはとっても難しいことなんだと

最近改めて考えさせられています。

 

山崎さんが昼食前に行っている体操。

これは個人に向けて行っている体操ではありません。

集団に対するケアです。

 

でも、やりようによっては

「個別性を活かしたケア」になると私は考えます。

 

「個別性」を重視するためにはまず

入居者様の生活歴や趣味・性格などを知り、

状態を把握し経過を追うことが重要です。

 

N様は1日の殆どをベッド上で過ごしています。

眠っている時間も多いです。

それは、100歳という年齢から考えると

当然なのかも知れません。

 

だからこそ

体操を行うことに意味があるんです!

 

N様の表情を見てみて下さい。

真っ直ぐ前を見据えています。

体操をしている山崎さんの顔をじっと見て

一生懸命、体操に参加されているんです。

 

寝ていることの多いN様の1日ですが

体操の時間は、頑張り屋さんのN様にとって

「きちんとしよう!」と思える

大切な時間なのだと思います。

 

 

手持ち無沙汰になると家のことが心配になり、

家に帰りたくなってしまうI様。

 

そんなI様ですが

体操には毎回全力投球で臨んでいます。

 

今日の体操後も

「体を動かすことが大好きだからね!」

と満面の笑みで仰っていました。

 

 

身体を動かすことが苦手なH様。

それでも体操の参加率は100%です!

 

山崎さんの体操は身体を動かすだけではなく

認知機能面へのアプローチもしております。

 

だから

計算問題、記憶力を問う問題、

頭を使う問題がたくさん出てきます。

 

私たち職員も難しい!と思うレベルです。

H様も「分かんねぇなぁ」と言いつつも

この笑顔。いつもそうなんです😊

 

体操に楽しんで参加してくれています。

 

 

 

集団に向けての体操ではありますが

このように三者三様です。

 

私たちが入居者様を把握し、

きちんと向き合い、理解しようとすれば

集団体操だって個別性を活かしたものに出来るんです。

 

一辺倒のケアではすぐに頭打ちになります。

シーハーツ松戸もまだまだ改善の余地があります。

 

個別性を活かしたケアを目指し、

みんなで頑張って行けたら良いなぁと思います。