相談員の深田です。

 

夕方2階に行くと、K様がいつもの様に囲碁をしていらっしゃいました。

「あ、深田さんこんにちは!」

「名人戦の並べ方をやってみているところなんです。」

私は囲碁がまったく分からないのですが、

綺麗に並んだ碁石からもK様の几帳面さが伝わります✨

囲碁をしつつ、ご自身の幼少期のお話や

お二人の娘様のお話をたくさんして下さいました。

 

K様は幼い頃に母親を亡くし、

その1か月後に大好きなおばあちゃんも亡くなってしまったそうです。

当時まだ小学校5年生。

母親にもおばあちゃんにも、まだまだ甘えたかったと思います。

 

それでも、何とか生きていかなければと

戦後の大変な時代を毎日必死になって行きぬいて来られたK様。

 

心優しいK様にも、こんな悲しい過去があったのか・・と初めて知りました。

 

「それでもね、二人の子供に恵まれて。女の子二人だから頼りになるんですよ。」

嬉しそうにそう話してくれました。

 

K様「上の子は小さい子が好きでね。それを貫いて子供のお世話をする道に進みました。下の子は昔から動物好きで、よく動物園に駆り出されてましたよ。」

「優しいお父さんだったんですね。」

K様「いやぁ、ある意味厳しかったと思いますよ。私の父も厳しい人でしたので。」

頭を掻いて笑っていらっしゃいました。

とっても優しく頼りになる娘さんがお二人もいてくれて、K様は幸せ者ですね😊✨

 

「ここでの生活はいかがですか?」

K様「そりゃあもう、毎日楽しくて仕方がありません!やることもたくさんあって、1日があっという間です。」

「毎日忙しそうですもんね!✨」

K様「お陰様で好き勝手やらせてもらっています。」

満面の笑みでそう仰ったK様のお顔に、

「しあわせ」と書いてあるように見えました👀

 

この先もK様がたくさんの趣味を満喫できるように、

私たちに出来ることは何かを常に考えて、寄り添っていければと思います😊