相談員の深田です。
様々な要因からくる食欲不振によりI様は
つい最近までごはんが食べられませんでした。
「食欲不振」と言ってもどのくらいのものかイメージしづらいですよね。
I様の場合は「食べたくない!」の気持ちが強すぎるあまり
配膳されたお食事を目にした途端お皿を投げてしまうくらいの・・・
結構な嫌がりようでした。
I様に無理をさせてしまうこともあったと思いますが、
根気強く時間をかけて様々な角度からアプローチをしてまいりました。
少しずつ食事量がアップし
少しずつお元気になって来たI様。
3月29日。
この日の昼食は「どん兵衛」のお蕎麦にチャレンジしました✨
食欲不振により全身状態の低下が見られたため
I様は現在ペースト食を召し上がっています。
『どん兵衛を食べる』
これはI様にとって大きな一歩なのです✨
私がお手伝いに入ろうとすると「自分で食べるよ」と。
久しぶりのお蕎麦です。
大好物のお蕎麦です。
どうかムセ込みませんように!と祈るような気持ちで見守りました。
結果、半量ほどのお蕎麦をご自分の力で召し上がることが出来ました✨
ムセ込みもなく、しっかりと良く噛めていました✨
そして4月1日。
「蕎麦を持って来てくれ!」「蕎麦が食べたい!」
朝からしきりにそう仰っています、と申し送りがありました。
今までの経緯があるので、
「蕎麦が食べたい!」
I様のこの一言が私たちにとってどれほど嬉しかったことか・・✨
「これはもう出前するしかないよね!」
「今日のお昼は絶対出前しよう!」
迷うことなく昼食はお蕎麦を出前しました!
どん兵衛を超える食べっぷり!
8割ほどのお蕎麦を召し上がることが出来ました!
先月28日のブログで、
「出前のお蕎麦を食べられるくらい元気になると良いなぁ」
と書いたのですがまさかこんなに早く実現するとは!
I様の底力にはビックリです😂✨
私たちは今回たくさんのことをI様から学ばせていただきました。
食べることを嫌がるI様への食事介助は
やりたくないな・・・と感じてしまう日もありました。
自分のしていることに対して
「これで良いのかな」
「本当はこうするべきなんじゃないかな」
なんて悩むこともありました。
でも、そんなときに一緒に考え、一緒に頑張ってくれる職員がいます。
コロナ禍で人員体制も安定しないなか、みんな本当によく頑張っているなぁと思います。
もちろん、
【出来ている】【出来ていない】
それを判断するのはご入居者やご家族であり、私たちではありません。
「出来ている」と思ってしまえばそれ以上の成長はないからです。
私たちにはまだまだやるべきことが沢山あります。
でも、I様へのアプローチによる今回の成果は
私たちのやってきたことに対する自信へと繋がりました。
頑張ってきて良かった!と心から感じています。
「自分たちは出来ている」
たまにはこう思っても良いのかな・・・と思います。
そんな貴重な経験をさせて下さったI様に感謝です。
I様、次は何を出前しましょうか✨🍜
お身体の状態を見ながらまたご提案しようと思います😊