看護師の山崎です。

 

先月、退院されたK様。

 

入院中も退院した後も酸素療法が必要と医師より診断され酸素チューブをしていたK様。

 

ですが、退院してしばらくすると酸素療法が必要ないくらい病状は改善し

今では呼吸の苦しさやSPO2の低下をする事がなく酸素療法なしでの生活をする事が出来ております。

 

身の周りの事も自分で出来るようになり

●トイレも自分で行ける事。

●髪の毛を整えて身だしなみも気を付ける事。

●歩行器を使用して歩くことが出来る事。

●食事もしっかり食べることが出来る事。

 

たくさんの事が自分で出来るようになっております。

 

下肢の浮腫も悪化する事無く経過しており退院後の経過がとても良い状況になっております。

 

看護師として現在のアプローチポイントは

採血データにおいて栄養の指数が入院前に比べて悪化している為

今はその問題を解決する為に看護をしております。

 

思っているより早い段階で入院前の日常生活動作レベルまで回復傾向になってくれている事にとても嬉しく思っており、今以上に自発性や意欲の改善が向上できたらいいなぁ♪と思っております。

 

 

認知機能が低下する事で一番心配な事が

 

『意欲の低下』です。

 

 

認知症の症状には『中核症状』『BPSD(行動・心理症状)』という2つの症状があります。

 

この2つの事を説明すると長文になってしまう為、今後機会があれブログにアップしようと思いますが

意欲の低下は認知症の『BPSD(行動・心理症状)』の1つの症状になります。

 

利用者様が退院してきたときに私は必ず『意欲の有無』を確認します。

 

意欲や自発性がある事で回復過程が変わる事やアプローチが異なる為です。

 

意欲を出す事はとても難しく簡単ではないですが

利用者様が持っている残存機能を活用し積極的に促す事で改善したり悪化を防止したりすることができると

思っております。

 

利用者様の性格や体力など

さまざまな情報をもとにアセスメントをさせて頂き、利用者様の個別性を考えながら援助をしております。

 

その中で

利用者様にはしんどい思いや苦労をかけてしまう事があるとは思いますが今後の人生を考えたら

一時的に努力をして頂き、元の状態へ戻ってもらいたくいろいろとお願いをさせてもらっております。

 

 

退院してきたばかりの頃は酸素チューブを付けて、寝ている事が多かったK様。

 

今は笑顔が多く、ご自身で食事・排泄・入浴など様々なことが一部介助程度で

できるようになったK様を見て安心しております。

 

 

写真はK様の歩行している様子です。

写真では伝わりづらいかもしれませんがとてもスムーズな歩行をされており

歩行スピードは入院前となんら変わりがないと思っております。

 

K様の意欲があったからこそ、ここまで改善したと私は思っております。

 

『意欲の有無』

 

これが退院後の回復過程においてとても左右する問題だと再認識しました😊

 

 

前向きな言動が多くなり笑顔をたくさんしてくれるK様に戻ってくれて本当に感謝です♪