メダカや野菜のことで頭いっぱいになり、理学療法士とゆうことを完全に忘れているシーハーツ小金原の丸山です。今回の内容は、以前も書いたかもしれませんが、大事なことなのでもう一度紹介したいと思います。
ご高齢になると、さまざまな理由で手が開かなくなってしまうことは、臨床上とても多くみられます。手が開かなくなると、物をつかめない、手すりにつかまって立ち上がれない、この時期は特にですが汗で不衛生になる…といった様々な問題が生じます。その為私達セラピストは手の関節可動域の確保は常に気にしているといっていいでしょう。
では、手が開かなくなる原因と対応です。まず拘縮。これはストレッチ等で伸ばしてあげるしかありません。今回拘縮については割愛させていただきます。次に痙性、つまり麻痺が原因の場合です。痙性が原因で手が開かない場合、無理にストレッチをするのは逆効果といえます。そこで今回は『Piston finger technique』を使って手の可動域を確保しました。手法としては、指の付け根の関節(MP、CM関節)に圧をかけ、指を揺らしていきます。これを行うだけで、自然と5指が広がっていく様子が確認できます。通常は母指のCM関節にアプローチすれば、他の4指も広がっていきます。時間にして数秒です。
今回用いた手技は、文章では伝えきれない専門技術的な側面があります。もしこのページを読んでいらっしゃる方で、手が開かないことに悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽に当施設に見学なさってください。ご相談いただければ、体験でのリハビリも提供させていただきます。お待ちしています。
シーハーツ小金原公園 理学療法士 丸山翔太