花岡地区 認知症見守り声掛け訓練の実施

3月12日(土)下松市花岡地区において「認知症見守り声掛け訓練」が実施されました。

以前、はぴね周南のご利用者様で毎日散歩をされる方がおられ、その方の事例を基に、関係者で地域ケア会議を開催いたしました。その際「家族がいなくなってから探すのでは無く、地域の目で見守ることができないだろうか」と提案させていただいたことから「認知症高齢者への対応の理解、緊急時の連絡体制の整備が必要」との意見も出され、この度地域住民による見守り声掛け訓練を実施することとなりました。地域包括、花岡地区関係団体、家族の会、下松警察署などの協力のもとに総勢約100名による訓練となりました。

今回は、認知症の役になられた方を地区内の10か所に配置し、あらかじめ与えられた情報を基にその方を発見した後、声掛けすると共に警察へ連絡するという行程を訓練いたしました。地域の皆様はこのような訓練はもちろん高齢者への声掛けも初めてという方がほとんどで、戸惑いのご様子も拝見しましたが、どの方も熱心に取り組まれておられました。その後の反省会では「声掛けの難しさがよくわかった」「今後も続けてほしい」「他人事ではない」など活発な意見交換がございました。

地域の皆様の認知症に対する理解と共に、住み慣れた地域や自宅で一日でも長く過ごすことができるよう、このような見守り活動の大切さが一人でも多くの人々に伝われば本当にうれしいことです。その為にお役にたつことがあれば、私達はぴね周南スタッフも積極的に参加させていただきたいと思います。