見学対応させていただくときによくするお話です。
新入居の方をお迎えするとき
「よろしくお願いします♪」と喜んで
施設に入る方はとても少ないです。
これは、新しい生活に不安を感じていること
家族と離れてしまうこと
今まで住んでいた家から出てしまうこと
自分はまだ平気と思っているのに
施設に入ることになってしまったこと
などなど、いろいろな背景があるからです。
でも、施設生活をご自宅に近づけたり
入居者様同士を引き合わせて会話をしてもらったり
いただいた情報をもとに
その方にあった声掛けや
距離の取り方(近づきすぎず遠くないみたいな)
自然に施設の生活に溶け込んでもらうようにします。
最初は寂しいものです。
「家族に電話してくれないか」と事務所にいらした入居者様。
無理強いはしないけど、
「私が植えたチューリップ、あまり大きくならなくて…」と
声をかけてみたら、一緒に見に行ってくださいました。
お花見から帰ってきた
相談員の鴫原さんが両手を振って
「〇〇さーん!」と声をかけると
「おー帰ってきたのか」と吸い寄せられるように…
この瞬間が長くなって
寂しさが消えていくと信じています。
これが介護の魅力です。